、「鉄泉」「ナトリウム塩化物泉」「二酸化炭素泉(炭酸泉)」

更年期に効く泉質は3つ!「含鉄泉」「ナトリウム塩化物泉」「炭酸泉」

効能があるといわれている温泉の泉質は、全部で9種類あります。

 

その中でも、更年期の不調にとくに効果があるのが、「含鉄泉」「ナトリウム塩化物泉」「二酸化炭素泉(炭酸泉)」の3種類。

 

それぞれの効能について、詳しくご紹介していきましょう。

 


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含鉄泉「更年期障害、月経障害などの婦人病全般、肩こり・腰痛緩和」

 

温泉水1kg中に、総鉄イオンが20mg以上含まれている泉質を「含鉄泉」といいます。

 

湧き出る際には無色透明ですが、空気に触れると鉄分が酸化して「茶褐色」「茶色」のお湯になります。「金泉」と呼ばれているものの多くが、この「鉄泉」です。

 

「鉄泉」は、陰イオンの種類によって、さらに2種類に分けられます。

 

1つは「炭酸水素塩型」で炭酸鉄泉とも呼ばれているもので、もう1つは「硫酸塩型」で酸性緑ばん泉と呼ばれています。どちらも、更年期障害をはじめとする「婦人病」全般に効能がある泉質で、飲用できるものは「貧血緩和」にも効果があります。

 

※鉄イオンが20mg未満のものは「炭酸水素塩泉」や「硫酸塩泉」などに分類されますが、鉄泉と同様、お湯の色が「茶褐色」になるものもあります。お湯が茶色なのに、鉄泉と表示されていない温泉はこの類の泉質というわけです。

塩化物泉「更年期障害、冷え性、肩こり腰痛の緩和」

 

主成分が「塩」の泉質です。色は無色透明で、なめると「塩辛い」味がします。

 

温泉水1kg中に1000mg以上の塩化物があり、陰イオンの主成分が「塩素イオン」のものを「塩化物泉」といいます。

 

塩分の濃度が高いほど保湿効果が高く、体の深部体温を上げることができます。

 

その理由は、塩分が皮膚表面のたんぱく質と反応して膜を作るため、熱を逃がさない点にあります。

 

また、皮膚に水分を蓄える能力が高く、角質細胞が膨らんで汗線の出口をふさぐため、さらに熱が逃げにくくなる特徴があります。

 

このため、細胞の末梢血管の血流を改善する効果が高く、冷え性の緩和や子宮周辺を温める効果が高く、更年期障害などの慢性的な婦人病に効能があります。

二酸化炭素泉(炭酸泉)「更年期障害、高血圧・冷え性」

 

温泉水1kg中に含まれている二酸化炭素が1000mg以上含まれているものを、「二酸化炭素泉」(炭酸水)といいます。

 

お湯に含まれている二酸化炭素が、皮膚の末梢血管を広げて血流を良くし、血圧を下げる効能があります。二酸化炭素の濃度が高いほど、血流がよくなる特徴があります。

 

そのため、更年期の血流の悪さを改善し、症状緩和に役立てることができます。また、精神的な不調にも効果があるといわれている泉質で、うつ気味の方や不安、イライラという症状がある方におすすめです。

 

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