更年期に効く温泉|温泉の水を飲むと効果があるってホント?

温泉水の効能についての基礎知識

温泉地に行くと、「飲料用の温泉水」を売っていたり、お風呂にも「このお湯は飲用できます、できません」と書いてあるのを目にすることがあります。

 

このような温泉水は、本当に飲むと効果があるのでしょうか?その根拠は何なのでしょうか?

 

ここでは、飲用温泉水について、知っておきたい基礎知識をご紹介しましょう。


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入浴するのと、飲むのとでは効能が違う「温泉水」

まず、知っておきたいのは「温泉の適応症」のこと。

 

温泉に入ると、適応症がかかれた看板があったりします。最近ではHPで公開している温泉地もありますから、何となくイメージできますよね。

 

これに表示されている「適応症」というのは、「入浴」で得られるものと「飲んだとき」に効果があるものに分かれています。

 

適応症にいろいろなものが書かれているからといって、飲んでもそのままの効能があるとは限りません。

 

例えば、「婦人病に効果がある」とされている鉄泉は、飲用の効能は「貧血症状」だったりします。

 

これは、含有成分が「鉄」ですから、貧血症状の方に不足している鉄分を補うという点でわかりやすい事例です。飲める温泉水がある場合、それが何の効能があるのかを確認する必要があります。


温泉水の効能の現状

また、温泉水の効能自体も、実は、「科学的に立証されているもの」と「そうではないもの」があります。

 

科学的な立証例がない事例というのは、古くからの伝承によるもの。いわゆる「言い伝え」です。昔からある温泉に多いのが特徴です。

 

「昔からの言い伝え?」と聞くと、ちょっと不安になるかもしれませんが、この「伝承」には漢方薬にも通じるものがあります。

 

漢方薬は、さまざまな生薬を長年にわたる治療成果に基づいて体系化されたものです。そのため、漢方薬はようやく今の医学の世界で、後追いで効能を研究・立証しつつある状態。まさに、「言い伝え」の効能温泉も、それと同じ。いま、科学的に立証されつつある段階といったところです。

 

もし、訪れた温泉地で「飲んでもOK」と書かれていたら、飲用の場合の効能を確かめた上で、試してみてもいいかもしれません。

 

ただ、がぶ飲みはNG。「飲用上の注意」が書かれている場合は、それを守ること。また、1回の量はコップ1杯程度にしておくのが一般的です。飲用OKという温泉は、源泉かけ流しの場合が多いので、それも覚えておくと安心です。


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